円形脱毛症

円形脱毛症とは?

円形脱毛症とは、円形のいわゆる“はげ”が頭部にできる症状です。軽症であれば、一般の患者様がイメ ージするような頭部に1つ程度のはげができる程度ですが、症状が進むと頭髪だけでなく、まつげや鼻毛・全身の毛が抜け落ちてしまいます。

岩手県奥州市のいとうファミリークリニックでは、皮膚科専門医による円形脱毛症治療を行っ ております。お悩みの方はお気軽にご相談ください。

2023年5月に、紫外線治療機器を導入致しました!
詳しくはこちら▼

円形脱毛症の原因とは?

円形脱毛症は毛の生える基となる、毛母細胞と呼ばれる細胞が、何らかの原因で体内の免疫 (リンパ球)に攻撃され、抜け落ちてしまうことが原因と考えられています。
一般の患者様からは男性型脱毛症(AGA)と混同されますが、全く異なる原因の病気です。そのため、発毛を促す治療も使用することもありますが、別途免疫反応を抑える薬や治療方法を実施します。

円形脱毛症の病態

 

円形脱毛症は症状に応じて、5つの種類で分類されます。

単発型 円形の脱毛が1か所にできる
多発型 2か所以上が円形に脱毛する
全頭型 頭髪のほとんどが脱毛する
全身型 頭髪だけではなく、まつ毛やまゆ毛、体の毛も脱毛する
蛇行型 後頭部から耳周囲の生えぎわが帯状に蛇行して脱毛する

円形脱毛症は進行することがあり、そのペースは個人差があります。急激に脱毛が進行するケースもあり、治療方法も個人差があります。一方の治療で効果がなかったものの、治療法を切り替えると軽快することもありますので、あきらめずに様々な治療方法を試して、通院を続けることが重要です。

 

円形脱毛症の治療方法

主に毛を生えやすくする薬剤と、円形脱毛症の原因であるリンパ球の働きを抑える薬剤を組み合わせて治療します。

外用・内服療法

ステロイド外用

原因であるリンパ球の働きを抑えるため、ステロイド薬を塗布します。

塩化カルプロニウム外用

塗布した部位の血行を良くすることで発毛を促す効果を持つ外用薬です。

セラファンチン

抗アレルギー剤・血行促進効果がある内服薬です。

注射療法

ステロイド局所注射

症状が重い方には、ステロイドの筋肉注射を行います。ステロイドの注射というと、心配される患者様も多くいらっしゃいますが、円形脱毛症の治療ガイドラインでも推奨度Bとされている実績のある治療方法です。 

月に1回のペースで3~4回ほど、症状の改善具合を見ながら行います。

処置

光線療法

有害な紫外線がカットされ、調整された紫外線を当てる治療方法です。患部に紫外線を当て、毛根を攻撃するリンパ細胞を消失させるため、改善が期待できます。1回あてただけでは改善せず、定期的な照射が必要です。

当院では、高出力のターゲット型エキシマライトを導入致しました。数秒で治療が完了します。

週に1~2回の間隔で施術します。

  • 施術前施術前
  • 17回施術後17回施術後
液体窒素療法

皮膚科においては主にイボの除去に使用されている液体窒素ですが、円形脱毛症にも使用可能です。液体窒素を患部に接触させ、軽い凍傷状態にすることで、毛包ではなく細胞の修復にリンパ球を誘導することで効果を発揮すると考えられています。

1週間に1回の間隔で施術します。

治療費用

全て健康保険が適応され、3 割負担・1 割負担で治療が適応されます。
(当院では自費診療は行っておりません)

円形脱毛症についての Q&A

脱毛部を隠すためにウィッグや帽子を被ろうと考えているのですが、悪化しないか心配です。

円形脱毛症は帽子やかつらをかぶることで、悪化することはありませんのでご安心ください。

どのくらいで治りますか?

通常の単発型の円形脱毛の場合は約80%は1年以内に治りますが、多発型の方は完治まで半年から2年位と言われています。

トップへ戻る